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三ノ輪〜昭和散歩道〜 [寫眞歳時記]

『三ノ輪』・・・東京都台東区の浅草北部から荒川区南千住にかけての一帯を呼ぶ。都心からの交通手段は地下鉄日比谷線が利便性は高いが、東京唯一の路面電車「都電荒川線」の始発駅の方が都民には馴染み深いかもしれない。私の自宅からは近過ぎる故に暫く足が遠のいていたが、久しぶりに食材の買い出しがてら、未だ下町情緒残るこの町を歩いてみた。

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大通り(昭和通り)から都電荒川線「三ノ輪駅」に向かうルートだ。「梅沢写真会館」といういかにも古い建物の1階部分が通路になっており、これが一番の近道なのだ。ビル自体は昭和2年創建のアールデコ調の洋風建築で、当時は都電荒川線の前身の王子電気軌道本社ビルだった言う。

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この薄暗い雰囲気が戦前の下町の雑踏を僅かに偲ばせる。そして20歩ほどで暗がりを抜ければ、瞬く間に令和の時代に引き戻される...と思いきや、未だ昭和の香りを残す懐かしい光景と出会える。正面に進めば都電の始発駅が在り、路線に並行して商店街が伸びている。方々に散りばめられた古き東京の欠片を、暫しの間楽しんできた。

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浅草方面に足を延ばし、歴史的に有名な「吉原大門」跡に向かうと、木造の古い料理店が佇んでいる。天麩羅・伊勢屋(創業明治22年)と桜鍋・中江(創業明治22年)だ。どちらも関東大震災で倒壊し建て替えられて以降、東京大空襲の戦火も奇跡的にくぐり抜け、ほぼ当時の姿のままに現在も営業を続けている。

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吉原遊廓の客を朝から晩まで出迎え一日中大繁盛だったという。大正・昭和初期の浅草黄金時代の名残をとどめる貴重な料理店である。食レポの方はいずれまた...

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「あしたのジョー」の舞台になった『泪橋』もこの地域である。丹下段平が今でも「ジョ〜〜」と叫んで飛び出してきそうな雰囲気がこの街にはある。

最近のお気に入り


何気に観ていた深夜アニメのエンディング曲として流れ、一発で惹き込まれてしまった。『月詠み』・・・リーダーのユリイ・カノンはボカロ系ミュージシャンとして若者に人気らしい。小生はアンドロイドが歌う楽曲などには全く食指が動かないのだが、彼女が結成したユニット「月詠み」はバンド的な音楽志向が強くなり、特にNewアルバムから新しいヴォーカリストが加入し、楽曲が劇的に生命力を漲らせた。Yueという謎のヴォーカリストの声質が小生の感性にベストマッチ[揺れるハート]サビ部分のハイトーンが聴かせどころなのだろうが、私は彼女のハスキーだがギリギリ耳に暖かい中低音が心地良くて仕方ないのだ。曲構成もユニークかつ楽器演奏も秀逸だ。ユリイのピアノも洒落ている。暫くはこのバンドの動向に目が離せない[るんるん][目][るんるん]


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コメント 2

青山実花

「就寝禁止」、
面白いですね^^

この辺りは、
駅を降りた事しかありません。
いつか駅周辺散策をしてみたいです^^
by 青山実花 (2022-07-04 06:41) 

つむじかぜ

> 青山実花 様
この周辺は、昔は昼から寝ている酔っぱらいがたくさん
おりました...今でも伝統が続いているようです^^;
by つむじかぜ (2022-07-09 02:21)