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谷中②〜昭和散歩道〜 [寫眞歳時記]

お彼岸、お盆と正月の墓参りは欠かさないが、決して信心深い訳ではない。その習慣は最近のことで、幼少の頃は両親に谷中の菩提寺に連れられていただけの記憶で、結婚後は暫く足が遠のいていたのが本当のところだ。父が亡くなった7年前から漸く家長の自覚が出ただけのなのだ。今夏は母の初盆でもあり、熱波と豪雨の間隙を縫って谷中の菩提寺にお参りに行って来た。(東京のお盆だけは7月中旬なのである。)

子供の頃から何度も通った寺までの道のりは、訪れるごとに色褪せる江戸ゆかりの寺町の風情を感じさせ、寂しさを隠せないのだが、親との朧げだった思い出だけは却ってより鮮明になるばかりだ。


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以前は枝が道を覆うほどのヒマラヤ杉の大木が、剪定されて痩せ細ってしまっていた。
隣の古いパン屋さんにもついに「閉店」の貼り紙が...

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今や谷中観光のシンボル、喫茶「カヤバ」は昔のまま営業中
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台湾デザートで有名な老舗「愛玉子」も現役
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明治33年沿業の和菓子「谷中岡埜栄泉」
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築200年の銭湯が現代美術ギャラリー『スカイザバスハウス』へ変貌
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いつも古きと新しきの発見が繰り返される町だ
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象牙細工販売のMBC(牧野兄弟商会)
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ねんねこや
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それにしても異常気象だ。日本の梅雨という概念は無くなり、亜熱帯地方並みの雨季が夏場に訪れる気候になってしまったようだ。10年後には東京でバナナが栽培できるかも知れない。
繰り返す河川の氾濫・・・日本の安全神話を過信せず、現実的な公共事業を再編せねばならない。2020年度の公共事業費は使い切れずに持ち起こした予算額が4兆円、10年前の2.5倍に膨らんだ。政治家達の出番なんだがなぁ。

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Labyrinth

味のある文章とお写真… 相変わらず素敵です♪
私めは最後の一枚に心惹かれました。塀の向こうは…?(汗)
母上様の初盆でしたか… 時間の経過が助けになりましたでしょうか?
by Labyrinth (2022-07-20 00:43) 

つむじかぜ

> Labyrinth 様
久しぶりに迎え火の儀式もやってみました。
両親が仲良く我が家に遊びに来たようでした。
by つむじかぜ (2022-08-04 02:11)