『ジュリアン・ラージ』 IN トリフォニー・ホール [偏愛カタルシス]
中学時代からの友人二人と待ち合わせて、爺い3人でコンサートへ行ってきた。中2の頃に親友Sの家でレッド・ツェッペリンを聴いて衝撃を受け、小生の洋楽ロック好きがスタートしたのだが、以来半世紀に及んで彼とはお互いのオススメのアーチストをジャンルを問わず薦め合う関係が続いている。今回は彼の最新の推しJAZZギタリスト・ジュリアン・ラージを小生の地元、錦糸町のトリフォニー・ホールで中学当時にクラプトン命だったY君も誘って聴こうという企画になったのだ。
ジュリアン・ラージについて、Sに誘われるまでは全く知らないアーチストであった。JAZZ系ギタリストはパット・メサニー以外最近はほとんど聴いておらず、思い出すのは高校時代のフュージョンブームのリー・リトナーや渡辺香津美くらいまで遡ってしまう。今回に備え、最新アルバムを購入し予習済みだ。JAZZギターの地味な印象を吹き飛ばす小気味良い演奏で、楽曲は多彩、とにかくギターの音色が小生好みだ。果たして生演奏に期待が膨らむ![[るんるん]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/146.gif)
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動画と同じギター、ベース、ドラムスのトリオ構成だった。そしてジュリアンの今夜の使用ギターはテレキャスター1本のみだ。以前はJAZZギター王道のセミアコ系を使っていたが、最近はテレキャスターを多用しているようで、JAZZには似つかわしくないと言われるシングルコイル系の音色がやけに新鮮に聴こえ、ロック好きの小生には超ドストライクの音色だった
そして音響の素晴らしさと相まって「響き」が格別に胸に沁み混んでくる。リズム隊の二人の演奏力も抜群で、決してギター主役のバンドではなく、三位一体の音楽がホール中を駆け巡る。JAZZの醍醐味であるインプロビゼーションは、スタジオ録音では3、4分ほどの曲が10分を超えるアドリブの応酬へと激変する。お互いの楽器が語り合い、時に相手を優しく包み込み、時に拳を交えて競い合うように音が絡み合い溶け込んでいく。とにかくギター、ベース、ドラムス全てが見事に『歌って』いるのだ。
![[どんっ(衝撃)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/161.gif)
快感の1時間40分の演奏だった![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
ここまで生の演奏で音楽と溶け込めたのは、10年前の大阪で聴いたジョー・ヘンリー以来かもしれない。音楽がくれる感動は、映画や食事とも似ていて素材の質の高さは当然ながら、その時の自分の精神状態や共有する相手の存在によって大きく変わる。今回は半世紀来の友人との久々の再会も影響していたのかもしれない。
錦糸町駅前の焼き鳥屋で杯を煽りながら、音楽談義から近況報告まで話が尽きない。なにしろ1977年、キッスの初来日コンサートが我々のデビュー戦だったのだ
素敵な音楽と友に感謝の一夜だった。
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)

- アーティスト: ジュリアン・ラージ
- 出版社/メーカー: Universal Music
- 発売日: 2024/03/15
- 最新作。
- なんとプロデューサーが私の信望するジョー・ヘンリー
- 元来SSWのジョーだが、彼が応援するミュージシャンには「本物」が多い
懐かしくなってレッド・ツェッペリン「天国の階段」や、
エリック・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘヴン」、
キッスの「Love Gun」を久々に聴き返しました^^。
by Inatimy (2024-11-05 18:51)
> Inatimy 様
まさに私のロック初体験は「天国への階段」でした!
by つむじかぜ (2024-11-05 22:48)