早稲田に行く② [寫眞歳時記]
早大に来たなら是非とも此処に立ち寄らなければいけない
ドラード和世陀・・・梵寿綱(ボンジュコウ)の手によるテナント併設のデザイナーズマンションである。早大正門から歩いて3分程の交差点で異彩を放って佇んでいる。バブル景気に向かって日本経済が黒いマグマを溜め込んでいた昭和末期の1983年に竣工された。
規格化された高層マンションが乱立した高度成長期に、商業主義優先の建築様式を真っ向から否定した若き建築家・田中俊郎は独自の世界を模索していた。70年代から梵寿綱と改名した彼の創り上げる独創的な作品群は賛否両論を巻き起こしながらも、いつしか彼は「日本のガウディ」と評されていくのであった。ドラード和世陀はこの奇才の絶頂期の作品らしい。
今春に事前情報を元に気合を入れて訪れたのだが、外壁の補修工事の為に全面に足場が掛けられており、全貌を確認出来なかった。女房が一階のアンテックショップで小物を買い物しただけに終わったが、今回ようやくこの建物に向き合えた。建築マニアの間で垂涎の建物と言われるのも頷ける驚愕のデザインだ。左右非対称の曲線を多用したユニークな造形で色彩は落ち着いた白を基調にしている。驚くべきは外壁に施された無数のオブジェや壁画である。
1F部分は美容室、画廊、アンティークショップがテナントとして営業しており、2F以上が住宅という構成だ。ゆえに建物内にはエレベーターホールの手前までは自由に入る事が可能だ。恐る恐るニンニク大王みたいな男の舌に誘われて侵入すると、外装以上に常軌を逸した装飾に驚愕し、カオス的な非日常に溺れてしまう。
これがマンションとは @~@
住んでる人が見てみたいです。
by よしあき・ギャラリー (2023-10-30 05:55)
先月もこの前を通ったのですが、入口をちょっと覗いたこともあるのですが、写真をパシャしてみようかなと思ったこともあるのですが、どうしたもんだろうと思っているままで今日になって、つむじかぜが吹いて気持ちがうまくまとまってしまったので、建物の前を通ってももう気にならなくなると思いました。
by hagemaizo (2023-10-30 07:18)
遊び心のある建物が楽しいですね、
by JUNKO (2023-10-30 19:35)
> よしあき・ギャラリー 様
天才と変態の巣窟かもしれません^^;
by つむじかぜ (2023-11-02 00:36)
> hagemaizo 様
建物が撮って欲しいと言っていたので調子に乗ってしまいました^^;
by つむじかぜ (2023-11-02 00:39)
> JUNKO 様
生真面目に芸術家気取りしていない処が素敵です!
by つむじかぜ (2023-11-02 00:41)