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飯田屋【川魚料理・浅草】 [江戸グルメ応援歌]

寒い[ふらふら]

寒の戻りで関東地方は底冷えの三連休となった。こんな時に限って、カミさんは仕事の研修で二泊三日の大阪出張だ。人肌恋しい年頃では無いが、一人飯が続くのは楽しくない。雨続きで遠出もせずにコンビニ弁当の連チャンは避けたいし、息子夫婦の家に押しかけるのも何だか癪だ。温かいものが食べたい。鍋だ、一人鍋だぁ、そう、どじょう鍋を食おう[exclamation×2]

雨が止んだのをいいことに向かうのは、浅草『飯田屋』だ。

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浅草で「どじょう」と云えば老舗の『駒形どぜう』が有名だが、小生は地元在住の義弟に教えられたこの店がお気に入りだ。「駒形どぜう」も素敵な店だが、飯田屋の方が庶民的かつ値段も良心的で居心地が非常に良いのである。

暖簾をくぐってすぐに1階の座敷に案内される。注文するのは当然、「どじょう鍋定食」だ。今回は「ほねぬき」にして「ぬた」も頼む。

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「どじょう」独特の臭みや骨っぽさが苦手な方は、こちらがおすすめだ。どじょうを開いて骨を外した「ほねぬき」なら、女性や子供も気楽に江戸の味を楽しめる。裏に返して煮立ったら大量のネギをぶち込む。

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お好みで山椒か七味を振ってご飯と共にかき込めば、この上ない幸福が訪れる。秘伝の割下をたっぷり吸ったどじょうの風味とネギの食感がメシに合いすぎる。汁物はどじょう、卵、豆腐から選べるが、本日選んだ玉子汁も優しい味だ。箸休めの「ぬた」は絶品だ。

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年甲斐も無く調子に乗って、鍋をもう1枚追加とご飯をおかわりだ。ほぼ1年ぶりの懐かしの味に食欲倍増のようである。今度の鍋は「ほねぬき」ではなく、「まる」と呼ばれる「丸ごとそのまま」だ。

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どじょう本来の苦味と骨っぽさが強調されて、これもまた旨い。見た目がそのまんまなので、通向きではあるが、これが江戸前の王道なのだ。仲居さんや下足番の方の媚びないサービスが心地よい。人によって無愛想と受け取るかもしれないが。

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一人鍋を侘しくも大いに堪能した夜でした[あせあせ(飛び散る汗)]




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よしあき・ギャラリー

この時期、どぜうはいいですね。^^
by よしあき・ギャラリー (2024-02-26 05:29) 

八犬伝

うう~
どぜう食いたくなってきた。
やはり、まるが好きだな。
by 八犬伝 (2024-02-26 20:58) 

つむじかぜ

> よしあき・ギャラリー 様
意外と一人鍋でも心も暖かです^^
by つむじかぜ (2024-02-27 01:51) 

つむじかぜ

> 八犬伝 様
少しカリッと歯に当たる骨の食感がたまりませんね^^
by つむじかぜ (2024-02-27 01:52)