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『AJICO』 IN 日比谷野音 [偏愛カタルシス]

念願のAJICOのステージを日比谷野外音楽堂で時を忘れて堪能した[るんるん][るんるん][るんるん]

UA浅井健一を核として1990年に結成されたAJICOはわずか1年で解散する。熱狂的なUA、BLANKEY JET CITYのファンではなかったのだが、二人の天才ミュージシャンがまみえた奇跡の化学反応にTOKIEと椎野恭一の強烈なリズムセクションが折り重なって、邦楽ロック史上でも特異かつ稀有な音楽を生み出した...と小生はベタ惚れだったのだ。バンドが残した一枚づつのスタジオアルバムとLIVE盤は小生のヘヴィロテ盤となっていたが、当時の生演奏を聴けなかった悔いはずっとひきづっていた。

金の泥(2001年)


それがなんとコロナ禍の2021年に20年ぶりに再結成され全国ツアーも開始するが、一歩情報が遅くあえなくチケットゲットならず辛酸を舐めた。そして3年の沈黙を破っての再始動だ。今回こそは決死の思いで事前登録し、なんとか2枚のチケットを獲得したのだ。

同伴者は33歳の長男だ。元々は中学時代からの親友を誘っていたが、仕事の都合で来れなくなり、急遽代打ちを頼んだら珍しく乗って来た。息子も父親の教育が宜しく、立派なロック親父に成長しているようだ。二人でコンサートに行くのは、彼が高校1年時のジェフ・ベック来日以来だ。あれが最初で最後と思っていたが、長生きするものである。お互い妻を家に残しての不良親子の音楽観戦となった。

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音楽堂は1923年竣工され二度の改築を経て現在に至る100歳の長寿ステージだ。老朽化が進み、今秋の取り壊しが予定されていたが、先日1年間の延長が決定したようだ。大正時代からだれだけの音楽を発信してきたかと思うと感無量である。

18:15演奏開始〜オープニングは新曲の「ラブの原型」だ。よくある再結成バンドと違ってAJICOは昔のヒット曲に甘えない。今年還暦のベンジー(浅井健一)だが、音楽の進化への欲望は未だに衰えていない。新たにキーボードの鈴木正人をメンバーに加え、常に新曲にチャレンジし、20年前の曲は大幅にアレンジを加えて新しい命を吹き込んでいるのだ。20年の月日が、思い描いた音楽を着実に形に出来るまでのプロフェッショナルへと彼らを昇華させたのだ。



ベンジーのグレッチのギターは、優しく枯れた音色を奏でたと思えば闇を切り裂かんばかりに火を噴く。そして異次元に踏み込み込んだギタリストをタイトかつ正確な椎名のドラミングが彼を現世に引き戻す。椎野恭一はCoccoのバックを務めた頃から知るが、彼の独特のリズム感とスティック捌きが曲の温度感を左右すると言っても良い国内屈指のドラマーだ。もう一人のリズム隊のTOKIEは、元々は容姿優先でベンジーに選ばれたベースシストらしいが、今ステージでの存在感は20年前の比ではない。ベースラインが歌うように豊富になり、実績に勝る他のメンバーと遜色が無くなった。自信と経験が立ち姿を更に美しくさせた。そしてUA。天性の歌姫はLIVEでこそ真価を発揮する。破綻しない音程は当然ながら、曲を全て自分のモノにして発する言葉の強さと温かさ。デビュー当時は無機質に聴こえた歌声が今や命漲る母の声だ。決して独りよがりにならず、演奏に溶け込むプロの佇まいは、間奏中にリズムに合わせたパファーマンスにも表れる。決して踊り狂う訳では無いが、身体を動かすリズム感が絵になり過ぎだ。
4人4様のプロフェッショナルの激突と融合は、20年の熟成の期間を経て「音楽の素晴らしさ」を改めて我々に示してくれた[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]



まさに魂震える2時間だった。

ここまでの気持ちを長男と共有できたかは不明だが、還暦を超えて息子とオールスタンディングのLIVEに来られただけでも不思議な幸福感に包まれた。浅井健一が無名だったBLANKEY JET CITYのリーダーとして平成いかすバンド天国(イカ天)」に出演したのが平成2年。その年の秋に長男は札幌で生まれたのだ。

日比谷の中華料理店で遅めの夕食を摂りながら、「あと10年もすれば、孫と3世代でLIVEに行けるかもしれんなぁ〜」と息子に語りかけるロック爺いなのでした[わーい(嬉しい顔)]


ラヴの元型 [初回限定盤] [CD+DVD]

ラヴの元型 [初回限定盤] [CD+DVD]

  • アーティスト: AJICO
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2024/03/13
  • メディア: CD
3年前のコロナ禍でのLIVE映像を収めたDVDも秀逸[るんるん]
 
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ありがとうAJICO
ありがとう野音

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『Knower』にベタ惚れ [偏愛カタルシス]

久しぶりに音楽ネタです[るんるん]

「AIなんぞに俺の好みを押しつられてたまるか[むかっ(怒り)]」と頑なに音楽系のサブスクは一切契約していない。ゆえに最新の音楽情報に次第と遠ざかり、小生のスマホの中身は「懐かしのオールド・ロック」特集のようなCDからコピーした昭和の音楽データで溢れている。今やリアルなCDショップも絶滅状態となり、ジャケ買いや「店長おすすめ」POPに惹かれて、意外な音楽との出会いもめっきり減ってしまった。


先日、NHKの音楽番組「おげんさんのサブスク堂」の再放送を観ていた。星野源のジャンルを超えた膨大な音楽知識には毎回驚かされるのだが、孤独のグルメの松重豊が彼に負けない音楽マニアと知り、この同年代の大飯喰いに親近感を持った。番組最後に松重推薦のアーチストが紹介され短いMVが流れた。小生の好きなロック系とはかけ離れた音楽だったが、妙に馴染んでいる自分に気づく。LAで活動する稀代のパフォーマーであり、天才的なマルチ・プレイヤーのルイス・コール(Louis Cole)だった。


彼を追ってYouTubeを徘徊していたら、ルイスと女性ヴォーカリストのジェネヴィーヴ・アルターディ(Genevieve Artadi)のデュオグループ「ノウアー(Knower)」の演奏にぶちああたり一発で引き込まれてしまった。





「なんて気持ちいいドラムを叩くんだ[exclamation×2]

本来はあまり聴かないエレクトロ・ファンク系なのだが、この胸躍るビートと驚愕の演奏力の高さにゾッコンだ。ジャズの即興性とロックの熱さも内包した初めて触れるジャンルに時代遅れの爺さんのハートも痺れまくりなのだ[ぴかぴか(新しい)]


13年前に音楽配信でデビューしたルイス・コールの幅広い芸術性は今や音楽界に新風を送り込んでいるようだが、小生は一人のドラマーとして彼の独特のリズム感と緻密なドラミングがお気に入りだ。さらに、ジュネヴィーヴのか細いのにパワー漲るヴォーカルは、私のストライクゾーンど真ん中なのだ。





ルイスの自宅で演奏された一連の動画はユニークに溢れており、サポートメンバーの卓越した演奏力も堪能できる。ベースのサム・ウィルクスとは一体何者じゃ、恐ろしいテクニック[exclamation×2]演奏に同化したような主張し過ぎないジュネヴィーヴの歌声だが、バラード調の楽曲では彼女のポテンシャルが十二分に発揮される[揺れるハート]





自宅にビックバンドやコーラス隊まで押し込んでの演奏もニヤリだが、何気にハンディカメラの動画編集にもセンスの良さが際立つ。いやはや、知るのが遅過ぎた。


KNOWER FOREVER [解説書・歌詞対訳付 / ボーナストラック追加収録 / 国内盤CD] (BRC748)

KNOWER FOREVER [解説書・歌詞対訳付 / ボーナストラック追加収録 / 国内盤CD] (BRC748)

  • 出版社/メーカー: BEAT RECORDS
  • 発売日: 2023/12/08
  • メディア: CD



最近のヘビロテアルバムなのだが、なんと来月に彼らが来日するのを知る[どんっ(衝撃)]残念ながら全ての公演は既にSOLDOUTだった[もうやだ~(悲しい顔)]やっぱり、情報には敏感にならねばいかんな。AIさんの力を借りようかしら...


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ジェフ・ベックを悼む [偏愛カタルシス]

ジェフ・ベックが逝ってしまった

中学時代から憧れ続けた孤高のギタリストが天に召された

ロックギターの概念を変えた挑戦者の

60年間追い求めた音色は

永遠に色褪せることは無いだろう

合掌



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『マドンナ』 IN TOKYO 2020 [偏愛カタルシス]

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東京オリンピックも閉幕し、世間はお盆休みモード突入である。
まともな会社勤めの長男・長女もマッタリしているようだが、アナログ零細企業の雇われ社長であるお父ちゃんは、熱波時折暴風雨コロナ蔓延首都東京を今日も闊歩している。

自国開催な為、五輪が身近に感じられると思っていたが、さにあらず。無観客試合に関係なく、サラリーマンは平日のリアルタイムでTV観戦可能な時間は非常に限定されているのだ。完全夜型の小生にとって、時差のある外国開催の方が完全視聴できる競技が多いのだ。真夜中に目を擦りながら、遠い外国で戦うニッポン人を応援する方が、オリンピックやワールドカップの特別感を満喫できると、へそ曲がりな小生は実感する[パンチ]

そんな訳で、今回の五輪は以前ほど多くの競技を見られなかった。特に外国の美人アスリート探しは、マイナーな競技の予選からチェックすべきだが、なかなかままならず、深夜のダイジェスト番組は日本選手専用に編集されたものばかりだった。その限定された条件下で、小生の選ぶ超個人的嗜好に基づく今回のメダリストは彼女達だ[かわいい]

◎銅メダル チョン・ジヒ(卓球・韓国)
 
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卓球混合ダブルスでの水谷・伊藤ペアの金メダル獲得は快挙だった。国際大会の晴れ舞台で、中国の壁を初めて打ち破った瞬間は感動的であった。その余勢を駆って、シングル戦に立ち向かった伊藤美誠だったが、準決勝で中国の孫穎莎にストレート負け。3位決定戦で銅メダルを得たものの、無念さを吐露した彼女の「打倒中国」の思いが印象的だった。この熱戦以前に、準々決勝で伊藤選手と対戦したのが、韓国のチョン・ジヒだ。絶好調の伊藤の前に全く歯が立たず、ストレート負けであったが、愛くるしさと闘志むき出しの佇まいが、まさに今大会随一のアジアン・ビューティ[揺れるハート]

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中国出身ながら韓国に帰化した。現在は「日本生命レッドエルフ」に所属し、平野美宇と共に日本でプレーしている。古き良き大和撫子を彷彿させるような柔らかな雰囲気を持つが、髪を下した素顔は、欅坂も真っ青の今時美女だ。

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それにしても、チョン・ジヒにストレート勝ちした伊藤を更にストレートで下した孫穎莎を寄せ付けなかった金メダルの陳夢の強さとは一体...打倒中国への夢はパリに続く。

◎銀メダル ジャネット・リード(ソフトボール・アメリカ)

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今大会でのベストマッチと言えば、ソフトボール決勝・日本VSアメリカを推す。数えきれないほどプロ・アマ野球の試合は幼少の頃から見ているが、まさかソフトボールでここまで胸震える試合に出会えるとは、長生きするもんじゃ[わーい(嬉しい顔)]
上野投手の激投ばかりを賞賛する向きもあるようだが、小生は心技体揃った両チームのヒリヒリする緊迫感溢れた真剣勝負に、各選手の一挙手一投足に釘付けとなった。試合は予想通り両エースの投手戦となりお互い連打が出ない。小さなミスが勝負を決する試合展開で、内野ゴロ一つの処理にも高い守備力が求められたが、日米ともに必死にボールを追う姿は感動的だった。日々の鍛錬の賜物をお互い出し尽くし、意地と意地のぶつかり合いの様相だ。結局、5回表、一塁ベースにヘッドスライディングした渥美選手の間一髪の内野安打が決勝点を生んだ。そしてアメリカ攻撃の6回裏一死一二塁、長打同点の機会。レフトに抜けると思われた強烈なライナーが3塁手の二の腕に当り、ノーバウンドで遊撃手・渥美がキャッチし、そのまま2塁に送球。奇跡のダブルプレーが日本を救った。どれもほんの僅かな勝負の綾だった。言えるのは、この日だけは渥美選手に勝負の女神が微笑んだのかもしれない。
上野・後藤両投手に苦しめられたアメリカ打線の3本のヒットのうち2本を叩き出したのが、レフト2番の褐色の美女ジャネット・リードだ。

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ナイスボディで俊足、どんな試合展開でも絶やさぬ弾けんばかりの笑顔が素晴らしい。初回、上野投手から3塁打を放ち、次打者の捕手後逸時にホームに突っ込み、敢え無く憤死。そして7回表、日本ダメ押しのホームランと思われた当たりをレフトフェンス越えにもぎ取った美技に、小生さらに胸キュン[黒ハート][黒ハート][黒ハート]

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今大会では、女子バスケットボール準々決勝日本VSベルギー戦に並ぶ屈指のゲームであった。それにしても、アメリカソフトボールチームのユニフォームの素晴らしいこと。ダボダボ短パンの日本と、ピチピチのレオタード姿のアメリカは見ると、日米の文化の違いを感じずにはいられない。

◎金メダル ウクライナ走高跳び3人娘(走高跳び・ウクライナ)

結局最後は東欧美女の軍門に下るニッポン爺いである[あせあせ(飛び散る汗)]
陸上トラック競技の華は、100メートル走でも400メートルリレーでもなく走高跳び、当然女子に限る。小生は中学生時代は陸上部に所属していた。一番入りたかったサッカー部がこの中学には存在せず、少々足には自信があった為が表向きの理由だ。だが、実のところ3年女子の走高跳び選手に憧れていたのが真実なのである。先輩女子のしなやかな肢体から繰り出される跳躍に少年は夢うつつだったのだ。自己分析によれば、この頃から小生の足フェチは発症していたらしい[かわいい]
今回の女子走高跳び決勝も激戦だった。ウクライナ代表3人は厳しい予選を全員が突破し、このサバイバルレースに臨んだ。兎に角、この3人が甲乙付け難い美形アスリートなのだ。

銅メダル獲得 ヤロスラワ・マフチク
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4位入賞 イリナ・ゲラシチェンコ
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8位入賞 ユリア・レフチェンコ
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茶髪・黒髪・ブロンドそれぞれのモデル級の美女が揃い踏みのウクライナ代表。決勝戦は、ついに1.96メートルを跳んだ9名に絞られ、2センチ刻みの戦いに一人づつ脱落していく痺れる展開だった。結局、若干19歳のマフチクが同国の先輩を抑え、2.00メートルを跳び銅メダルを手にした。それにしても、この美女度の高いお国柄は羨ましい限りだ。女子柔道48キロ銅メダルのダリア・ビロディド選手などは元々エステティックTBCの専属モデルというではないか。首都キエフを歩いたら、こんな女性達が普通に闊歩している妄想に駆られた還暦爺いなのでした。コロナが収束し定年になったら、退職金で絶対にウクライナに行くぜ[exclamation×2]


今回の東京五輪は多くの問題提起を残し閉幕した。五輪は国別対抗戦であるので、各国が威信を賭けて争うのは当然であり、スポーツに大金を注ぎ込める大国が多くのメダルを獲得するのも頷ける。オリンピックは経済力の戦いでもあり、政治とスポーツに一線を引く事は無理であると誰しも認めている。この傾向は更に強まるであろう。
この膨張した五輪イベントだからこそ大きな潮流の変化が現れたと思う。アスリートや観客(国民)の発信力が、SNSを通し五輪を舞台に飛躍的に強まったことだ。JOCの女性蔑視・イジメ問題には多くの古い日本人は世界標準を思い知った。女子体操・重量挙げ選手による「心の健康」「ジェンダー平等」の発信は瞬く間に世界に広がった。ウガンダ、ベラルーシ選手の亡命問題は、世界の小国の窮状を白日の下に晒した。世界の指導者達が想像する以上に、情報と価値観のグローバル化が進み、自国のメダル数に興味を示す市民などは一握りなのである。

翻って、史上最多のメダル獲得らしい日本。スポーツ庁が膨大な予算を勝ち取り選手育成に励み、コロナ禍での自国開催という千載一遇の好機ならば当然の結果と言えよう。この重圧に耐えたアスリート達は賞賛に値する。だが、メダルが増えても落ち続ける内閣支持率が示すように、スポーツと政治の方程式はすでに崩れている事に、昭和の爺い政治家どもは気がつかねばならない。そして、日本がすでに世界の中では大国ではない事を自覚すべきだ。開閉会式や運営など大会を通じて、日本独自の世界への発信がまるでできなかったのが悔しくて仕方ない。盆踊りを紹介するヒマがあるなら、広島・長崎・福島の現実を見せろ!温暖化の気候変動を訴えろ!

自転車競技や男子体操での10代アスリートの活躍が眩しかった。日の丸を背負った重圧など何処吹く風の体で、競技を楽しんでいた。彼らが日本社会の中心になる頃、我が国ももう少し面白い国になっているといいな。

久々の更新でダラダラ長文のつむじ風でした[あせあせ(飛び散る汗)]

では最後に小生イチオシユリア・レフチェンコの美しき跳躍を[揺れるハート][揺れるハート][揺れるハート]



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『GROUPLOVE』で踊る! [偏愛カタルシス]

東京都23区の中では、小生の住む墨田区は非常に地味で存在感が薄い行政区である。スカイツリーができる前は、自分の居住地を説明する著名な目印なる物が無く、同じ都民でも理解されにくい地域だった。そんな地味な行政区が最近にわかに有名になった。コロナ接種券の配布が都内でいち早く完了したからである。

還暦前の小生夫婦の手元にも6月7日に届き、区内の施設で28日から予約開始との事。防衛庁での接種会場の方がガラ空きとの事でサイトにアクセスしたら、簡単に27日での予約が完了した。要するに、大規模会場を設置しても現場の役所の接種券の配布が遅く、64歳以下の接種が進んでいないのだ。まさに縦割り行政の連携の無さが露呈された。

近くに住む30歳の長男夫婦にも到着済みだが、台東区在住の長女夫婦宅には未だ未着だそうだ。墨田区には、区役所・保健所・医師会の連携を巧みに進める人材が存在したと思われ、普段は影の薄い墨田区民としては少々誇らしい気分ではある。だが一方で、居住地によって命に関わる行政の対応に格差がある事自体が大問題である。コロナ禍での様々な成功・失敗を真摯に受け止め、国・東京都・区は「次の時代」に備えなくてはならない。


さて、大量のCD断捨離中に、買った記憶の無いアルバムが何枚か発見された。売る前に一回くらいは聴いておこうと、とりあえずプレイヤーにかけたら、一気に引き込まれ、今やヘヴィロテのバンドになってしまった。

Spreading Rumours

Spreading Rumours

  • アーティスト: Grouplove
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 2013/09/24
  • メディア: CD
小生の苦手な打ち込み系を多用し、今風のデジタル処理しまくりなのだが、中核となる各楽器の演奏が生々しく、ビートはアナログ的な熱さに溢れている。更に男女の個性的なヴォーカルの掛け合いが楽曲に彩りを放ち、カラフルな音圧が渾然一体となって押し寄せて来るのだ。巷では「エレクトロ・ダンス・ポップ」と呼ばれているらしいが、昭和のロック爺いも踊りたくなる王道の「ロック」魂を感じるバンドなのである。

アルバム1曲目「I'm With You」


GROUPLOVE・・・2009年結成の男女英米混成の5人組のバンドで、現在LAを拠点に活動中。ギリシャ旅行中に偶然出会い、意気投合して楽曲制作を進め、そのままレコーディングしたデビューアルバムの一曲がipodのCMに使用され大ヒットを記録した奇跡みたいなバンドなのだ。小生の所持していたCDは、彼らの2ndアルバムだったのだが、即、1stと3rdアルバムを購入した。(CDを断捨離しながら新譜を買い足すこのジレンマ[がく~(落胆した顔)])3枚全てが極上の仕上がりの踊りまくりの爺いと化した[ぴかぴか(新しい)]そして、このバンドの魅力は、スタジオ録音以上にLIVE演奏のパフォーマンスが非常に高いことだ。

アルバム2曲目〜謎の「アリガトウ」連呼〜


Never Trust a Happy Song

Never Trust a Happy Song

  • アーティスト: Grouplove
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 2011/12/22
  • メディア: CD
BIG MESS

BIG MESS

  • アーティスト: GROUPLOVE
  • 出版社/メーカー: ATLAN
  • 発売日: 2016/09/09
  • メディア: CD


デビューアルバム〜3rdアルバムと楽曲が進化し、緻密度も増すが、極太のロック魂は変わらない。昨年発表された4thアルバム「HEALER」も悪く無いのだが、全3作の小生好みの音創りとは違和感を感じてしまう。調べると3rdまでプロデュースしていたドラマーのライアン・ラビンが脱退していた。彼は、小生の敬愛する伝説的プログレバンド『YES』の2代目ギタリスト、トレヴァー・ラビンの息子ではないか。世代は移ろっても、音楽の感性は引き継がれるなと妙に納得。彼らのデビュー直後の、当然オリジナルメンバーによる演奏は、粗削りだがやはり素晴らしい[るんるん][るんるん][るんるん]

小生お気に入り〜記念すべきデビュー盤の冒頭曲[ぴかぴか(新しい)]
[わーい(嬉しい顔)]暫くは年甲斐もなく、このバンドで踊りまくり[わーい(嬉しい顔)]

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『AJICO』再始動! [偏愛カタルシス]

[どんっ(衝撃)]20年の沈黙を破ってAJICOが再始動した[どんっ(衝撃)]

「地平線Ma」(2021年)


AJICO・・・2000年代の国内最強と小生が惚れ込んだロック・バンドである[るんるん][るんるん][るんるん]


UA(ヴォーカル)

浅井健一(ギター&ヴォーカル)

TOKIE(ベース)

椎野恭一(ドラムス)


各分野で活躍する名うてのミュージシャンが集まり2000年に結成し、フルアルバム「深緑」を発表。全国ツアーを各都市のライブハウス14カ所で行い、そのまま解散した伝説の音楽ユニットなのだ。残された音源は、前述のアルバム1枚とツアー内容を収録したライブ盤のみだ。

深緑

深緑

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2001/02/07
  • メディア: CD
AJICO SHOW

AJICO SHOW

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2001/07/25
  • メディア: CD
BLANKET JET CITYで若者を虜にした浅井健一(ベンジー)が一歩引いて、一人のギタリストとして、天才歌姫UAを或る時は優しく包み込み、或る時は激しく対峙する。それを支えるリズム隊のTOKIEのウッドベースは地を這い、椎名のドラムは常に正確かつ美しいテンポが音場感を作り出す。所謂、オルタナ系だが、JAZZのエッセンスを取り込み、浅井のギターは必要以上に歪ませず、各楽器の響きと切れを優先した「COOLなロック」である。しかし演奏自体はとんでもなく熱い。特にライブ盤でのインプロゼーションは別格で、全ての楽器が戦い、溶け合う様は、既存のロックバンドでは辿り着けない領域だ。ヴォーカルというものも、一つの楽器である事を認識させられた初めてのバンドでもある。

ライブ最後の曲が終わり「また、どっかで会おうぜ」とベンジーが嘯いて20年。今でも最前線で活躍し、演奏者としてはカリスマ的存在になりつつある4人が、今、集った。彼らの真意は分からぬが、長引くコロナ禍が引き金になったのは間違いなかろう。この1年の音楽業界の損失も測り知れない。それはミュージシャンに限定されず、音楽製作やライブ活動に関わる全ての人間の生活の糧を奪っていった。この苦境に、昨今、多くの著名なミュージシャンが立ち上がっているようだ。AJICO再結成も単なる自分達の営利目的だけの同窓会的な再結成でないのは、今までの彼らの足跡と今回発表された作品のレベルで推察出来る。

【Amazon.co.jp限定】EP 「接続」 [初回限定盤] [CD + DVD] (Amazon.co.jp限定特典 : メガジャケ 付)

【Amazon.co.jp限定】EP 「接続」 [初回限定盤] [CD + DVD] (Amazon.co.jp限定特典 : メガジャケ 付)

  • アーティスト: AJICO
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2021/05/26
  • メディア: CD
4曲のEP盤ではあるが、紛れもなくAJICOの音だ。前作には無かったプログラミングを多用した楽曲が多いが、決して懐古主義に陥らず、最新の技術を取り入れる彼らの姿勢が感じられるし、とにかく楽器を聴けば、その演奏者は分かる幸福感。UAのヴォーカルは当然ながらも更に深みを増し、ギターのアルペジオのみでベンジーの勇姿が思い浮かぶ。COCCOのバックでも現役の椎名のドラムは気持ちのいいタムの入れ方で一耳瞭然だ。TOKIEのベースだけは聴き分け出来ないけど[あせあせ(飛び散る汗)]

今作の限定版が嬉しいのは、20年前のライブ映像がDVD化されている事だ。「AJICO SHOW」として当時売り出されたDVD(廃盤)は、全国ツアーの編集版で演奏が途中で切れる曲も多かったが、今回は新宿リキッドルームでの演奏がほぼ収録されているのだ。映像は当然古く、画質も良くないが、20年前の彼らの熱い息吹がそのまま感じられる。


「AJICO SHOW」から『深緑』(2001年)

BJCの名曲も彼らの手にかかると...『ぺピン』(2001年)


今月、再結成ライブも予定されている。行きたいなぁ〜でも密かなぁ〜行きたいなぁ〜と思っているうちにSOLDOUTでございました[もうやだ~(悲しい顔)]



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ヨーロッパJAZZに身を委ねる [偏愛カタルシス]

[るんるん][るんるん][るんるん]気分を変えたい時、無性に聴きたい音楽[るんるん][るんるん][るんるん]

VAGEN / ヴァゲン (直輸入盤 帯ライナー付 )

VAGEN / ヴァゲン (直輸入盤 帯ライナー付 )

  • アーティスト: TINGVALL TRIO (ティングヴァル・トリオ)
  • 出版社/メーカー: DISK UNION JAZZ (原盤:SKIP RECORDS / GERMANY)
  • 発売日: 2011/09/21
  • メディア: CD



TINGVALL TRIO(ティングヴァル・トリオ)・・・ドイツで活躍するピアノトリオである。10年ほど前に、Tレコードで視聴して一発で購入した1枚だ。これほど「瑞々しい」音のJAZZは初めてだったのだ。3人から繰り出される音は、すべて非常に明快で、不純物が一切含まれないピュアモルトの如く自信に満ち溢れ、叙情性溢れるメロディと明晰なリズムからなる多様なオリジナル曲は、単に耳に優しい美音楽ではなく、しっかりと熱いJAZZの息吹が感じられるのだ。澄み渡る響きのピアノが奏でる旋律が心を蕩けさせれば、一転、フリージャズのようなインプロヴァイゼーションが胸を焦がす。リーダーでありピアニストのマーチン・ティングヴァルは北欧スウエーデン生まれだ。彼のピアノは、透き通る寒さの白夜の宙に響き渡る鐘の音に聴こえる。
 
アルバム収録のメローな曲をLIVEで


キース・ジャレットも大好きなピアニストだが、彼ほど情念が篭ったタッチではなく、リスナー側も気負わずに聴ける。BGMとしても快適だし、大音量でしっかり向き合えば心が洗われ軽くなる。保有CDは大分売却したが、彼らのアルバム4枚は手放せないでいる。

CIRKLAR

CIRKLAR

  • アーティスト: TINGVALL TRIO
  • 出版社/メーカー: SKIP
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: CD
Skagerrak

Skagerrak

  • アーティスト: Tingvall Trio
  • 出版社/メーカー: Skip
  • 発売日: 2007/05/07
  • メディア: CD
Norr

Norr

  • 出版社/メーカー: Rideau Rou
  • 発売日: 2011/07/25
  • メディア: CD





〜チック・コリアを偲ぶ〜


小生がロック少年だった70年代、音楽界は「クロスオーバー」「フュージョン」なるジャンルが興隆を迎えていた。当時の一流のJAZZマン達がアコースティックから電子楽器に持ち替えて、単調なビートから複雑なリズムの楽曲に挑戦し始めた。要するにJAZZミュージシャンが卓越した技術でロックっぽい曲までガンガン演るのである。当然、歌無しのインストルメンタル曲だが、興味を持ったロック少年が初めて買ったクロスオーバーの作品がこれだ。

浪漫の騎士(期間生産限定盤)

浪漫の騎士(期間生産限定盤)

  • アーティスト: リターン・トゥ・フォーエヴァー
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2016/04/27
  • メディア: CD

        聴いて、ぶっ飛んだ[どんっ(衝撃)][どんっ(衝撃)][どんっ(衝撃)]


今まで聴いていたROCKとは別次元のスピード感と高度な演奏テクニック。この超人的グループを率いていたのが、チック・コリアだった。既に前衛的JAZZに邁進していたマイルス・デイビス・グループから離れた彼は、リターン・トゥ・フォーエヴァーを結成し、更にそれを進化させたのだ。私は、この作品を契機にモダンジャズにまで傾倒してしまい、結果としてその後のチック・コリアの作品に関わる事は少なくなってしまった。だが、ある意味、小生の音楽ジャンルの節操の無さのキッカケをくれた恩人は彼なのかも知れない。
 
[るんるん]今、聴いても新鮮[るんるん]

スタンリー・クラーク(B)、アル・ディ・メオラ(G)も凄かった[かわいい]


〜素敵なエレピの調べと口髭に合掌〜


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CD大整理から思わぬ展開 [偏愛カタルシス]

大量のCDを断捨離中?である。数えたことは無いが1000枚は越しているだろう。

施設に入った母の部屋を整理していたら、父の遺品含めて大量の「使わないモノ」が出てきた。自分が終活をするのは少々早いかもしれないが、個人の思い入れだけで利用できない物を保管し続けるのは、妻や子供に余計な手間をかけさせるだけだと思った。

オーディオセットが鎮座するリビングは、今や女房の書斎と化し、かつての高級音響機材は埃を被ったままだ。私はといえば、8年前の単身赴任時に購入したアンプとスピーカーを無理やり、机に上に置き、パソコンと繋いで音楽を愉しむのが関の山だ。わざわざCDを探し出して、大音量で聴く機会は無くなったに等しい。

かと言って、所有CD全てを一気にブックオフに持って行く根性が無いのが情けないところ。ここは文明の利器に頼るべきと考え、全CDの音楽ファイルをハードディスクに保管した後に売却することとした。今風に言えば、自分の音楽資産を「ミュージック・サーバー」化するのである。アルバムCD1枚のリッピングに7,8分位かかるので、気が遠くなる作業だが、自粛期間中なのでノンビリやっている。アナログレコードからCDに変えてからの35年間の音楽遍歴を振り返ると思えば、逆に楽しくなる自分がいた。




既に200枚完了し、CDは処分した。保存したデータは、iphoneと連携してアーチストやアルバム検索で一発で再生出来るのだ。CDの山から探す必要なし、恐るべき進化だ。「こんなCD買ったっけ?」みたいなのもボロボロ出てくるが、これらをヘッドフォンで聴くと、これがまたなかなか素晴らしいのだ。リッピングデータをDACとアンプを介すと、非常に精緻かつ豊かな音色になる。スマホ慣れした薄っぺらい音質とは桁違いなのだ。今流行りのハイレゾ音源も、そのまま再生可能だ。そうなると、中古で買った今のスピーカーから流れる音のキレに満足できなくなってくる。

あ〜、いかん、いかん、いつもの悪い癖が出てきてしまった。

.....すでに秋葉原電気街を歩き回る爺いが一人...


『結局、なんだかんだ言い訳しながら無駄遣いするのよね、あなたは[むかっ(怒り)]

「すみません、夏のボーナスで返します...出なかったらゴメン[あせあせ(飛び散る汗)]

奇しくも久しぶりにじっくり音楽を聴きたくなる環境になってしまった[わーい(嬉しい顔)]

最近は聴いていなくても思い出深いCDとも再会する。

チケット入りのが出てきたり...
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Call of the Search by Katie Melua

Call of the Search by Katie Melua

  • アーティスト: Katie Melua
  • 出版社/メーカー: King Japan
  • メディア: CD
デビュー直後のケイティ・メルアの初来日コンサートに妻と行ったことを思い出す
彼女が敬愛する「Eva Cassidy」という夭折した歌手を知り
その人が私の永遠の歌姫になった...という経緯


昔のブログでも取り上げたが、初めてこの歌声に触れた時、涙が溢れそうになった[もうやだ~(悲しい顔)]




Songbird

Songbird

  • アーティスト: Cassidy, Eva
  • 出版社/メーカー: Blix Street
  • 発売日: 1998/05/19
  • メディア: CD
  • ベスト盤ですが、全て名唱[exclamation×2]
完全処分への道のりは長いが楽しい日々
[ぴかぴか(新しい)]素晴らしい音楽は、良い音で聴くと、更に幸福度が増すのだ[ぴかぴか(新しい)]

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「ポール・ロジャース」男が惚れる歌声 [偏愛カタルシス]

再度の首都圏緊急事態宣言により、この連休は早くも巣篭もり体制です。とは言いつつも、実は、ほとんど以前と同じ生活だ。リモート不可のアナログ会社ゆえに常に出勤せねばならぬし、夜の団体での会食自粛は、昨春から続けているので大勢に影響は無い。ただ、残業後の一人飯ができないのと、映画のレイトショーがなくなるのが、少々つらい。愛する妻[たらーっ(汗)]との会話が増えるのも恐ろしいので、Net放浪が少々増えそうな雲行きだ。

女性ヴォーカル・フリークである小生は、野郎の歌声には殆ど興味が無い。そんな小生に、一人好きな男性ヴォーカリストを挙げろと言われたら、昔から聴き続けている彼を迷わず選ぶ。そんな彼の最近の映像を偶然に見つけて、感動してしまった[もうやだ~(悲しい顔)]



ポール・ロジャース・・・御歳71才。60年代後半から活躍するイギリスを代表するロック歌手である。彼が初期に結成した、今や伝説的バンド『フリー』を中学時代から良く聴いていた。高校時代にバンドを組んで、初めて演奏した曲も彼らのナンバーだ。なかなか完奏できなかったが...[ふらふら]哀愁に満ち、かつ力強いポールの歌声が、当時のロック小僧の胸に染み渡った。今はやりの高音シャウトなどせず、裏声なんぞもっての外。まさに、漢の極太ブルース・ロックの王道だが、古臭さを感じさせない豊かな表現力。それから約半世紀、古希を過ぎても、ここまでの声量を維持しているプロ魂に感動なのだ。往年のロック・スターのほとんどが激太りする中、昔のままのスリムな体型は憎らしいほどだ。(あやかりたい[あせあせ(飛び散る汗)]

50年前の『フリー』の演奏〜「ALL RIGHT NOW」

最近の若者の洗練された楽曲に慣れ過ぎて、こんなシンプルな演奏を久しぶりに聴くと、無性に嬉しくなる。今時、こんな風に渋くギターを弾く人もいないね。全員が20歳前後の青年だが、彼のヴォーカルだけは大人の味だし、しかも老け顔だ。小生も、この年頃までは、結構スリムなイケメンだったんだがなぁ〜[ダッシュ(走り出すさま)]

この鳴きのギタリスト・ポール・コゾフがドラッグ漬けとなりフリーは短期で解散。その後、ポール・ロジャーズは「バッド・カンパニー」を結成、人気を博すが、80年代に入ると、ソロが活動の中心になっていく。バッド・カンパニーの再結成などを経て、2005年にはクィーンの再結成バンドに加わる。故フレディ・マーキュリーとは対極の個性ゆえ、この組み合わせは小生も驚きであったが、素晴らしい演奏を聴かせてくれた。彼は、どんなバンドがバックでも、すべて「ポールの歌」にしてしまう底力があるのだ。(往年のクィーンファンからは不評のようだったが)

フリー後期の名曲「Wishing Well』をQueenアレンジで[るんるん]

一貫してスタンドマイク使いがトレードマークの彼だが、これ程サマになる歌手は、我国のデビュー当時の西城秀樹と双璧ではなかろうか[わーい(嬉しい顔)] 実は彼はマルチプレイヤーでもあり、一人ですべての楽器を駆使したソロアルバムまでも発表している。バッド・カンパニー再々結成時での「ピアノ弾き語り」の立ち姿もイカしている。そして男気溢れる歌心に痺れる。2008年頃の映像と思われるので、今の小生とほぼ同じ歳だ。この時点で完敗だな[ふらふら]


いつまでも歌い続けて下さい[exclamation×2]

コロナ禍も1日も早く「ALL RIGHT NOW」で行きたいものだ[パンチ]

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『優河』な声 [偏愛カタルシス]

大スクリーンではなく密林プライムでの鑑賞で感極まることは滅多に無いのだが...


長いお別れ [Blu-ray]

長いお別れ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Blu-ray
認知症の父親と彼を取り巻く家族を描いたハートフルな作品だ。
呆けた父・山崎努と天然系の妻・松原智恵子が描く美しき夫婦愛。そしてふたりの娘役である、長女・竹内結子、次女・蒼井優が、自身の悩みを抱えながらも、老いていく両親を想い、支える。本来重いテーマを、ユーモアも交えながら、崇高な家族の物語へと昇華した優れた映画であった。介護の現実はそんなに甘く無いのを知りつつも、在りし日の父と施設に居る母の姿と完全に被ってしまい、胸が熱くなった訳だが、エンドロールの挿入歌に、完全にトドメを刺されてしまったのである[もうやだ~(悲しい顔)]

『めぐる』優河



めぐる

めぐる

  • アーティスト: 優河
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2019/05/22
  • メディア: CD
優河・・・1992年生まれのシンガーソングライター。父が石橋凌、母が原田美枝子であり、妹が石橋静河という芸能家族に育った。両親のアートなDNAは、長女に音楽的素養を、次女に演劇的素養を多めに割り振ったようだ。4人の家族の中では、一番メディアでの露出度が少ない「優河」だが、この「声質」はまさに神に恵まれし才能と言って良い。彼女の出自も知らない段階で、2枚のオリジナルと冒頭のminiアルバム一気に大人買い、密林思う壺状態[ダッシュ(走り出すさま)]

Tabiji

Tabiji

  • アーティスト: 優河
  • 出版社/メーカー: FIS
  • 発売日: 2015/11/28
  • メディア: CD
魔法

魔法

  • アーティスト: 優河
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: CD
 
ハスキーヴォイスだが薄っぺらくなく包み込むような温かみのある声色だ。シャウトなどしないが力強い。当然、声質に合ったスローな曲調の楽曲が多く、普通の歌手ならバラードばかり聴かされれば眠くなるのが関の山だが、アルバム全体を通して生命力に満ち溢れており、感動的な仕上がりになっている。デビューアルバムは、アコースティック主体の楽曲が多く、「彼女の唄」の素の部分が前面に押し出されている感が強い。2ndアルバムになると、楽器演奏自体が濃密になり、曲の多様性も相まって、バンドとしての完成された作品になっていく。
女性ヴォーカル偏執狂の小生だが、最も敬愛するEva Cassidy以来の絶品歌姫との遭遇は、ちょっとしたクリスマス・プレゼントをミューズから戴いた心持ちだ。まさに、たおやかな大河のような唄うたいである。

『夜になる』[ぴかぴか(新しい)]バンドとしても一級品[ぴかぴか(新しい)]
[るんるん]40年前の「石川セリ」を彷彿させるのじゃ[るんるん]
イブに吉祥寺でLIVEがあるが、知ったのが遅すぎた...残念

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