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王子をそぞろ歩き [寫眞歳時記]

梅雨真っ盛りを楽しむには紫陽花しかない...という事で、お気に入りの王子・飛鳥山公園に向かった。通称『飛鳥の小径』は、10年ほど前なら都内の紫陽花の隠れた名所でのんびり花を愛でられる穴場だったが、昨今の混雑ぶりは原宿・竹下通り並みだ。人が捌けそうな夕方まで王子駅近辺を散策してから移動することとした。

江戸時代の王子地区は有数の行楽地として知られ、年間を通じて多くの人々っで賑わったと云う。小生の好きな歌川広重の浮世絵には、当時の北区の情景が多く画題に取り上げられている。現在と昔の面影を重ねるには相当な想像力を要するが、江戸期の町人気分でちょっとそぞろ歩いてみる。

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王子装束ゑの木大晦日の狐火

王子装束稲荷
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王子稲荷神社
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大晦日の晩になると関東中から集まった狐たちが、近くのある大きな榎の木の下で装束を整えて、関東総司の王子稲荷神社に詣でたという言い伝えがある。30年前に地元商店街の手によりイベントとして再現され、大晦日に子ども達が狐に変装し提灯行列を行っているそうだ。今日は狐ではなくてカラスが賽銭箱で遊んでいたけど。

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   王子不動之瀧

名主の滝公園
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はい、水は枯れていました[あせあせ(飛び散る汗)]
観光用に時間帯によって池の水を循環させて流しているらしいのだが...

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王子音無川堰タイ世俗大瀧ト唱

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はい、埋め立てられて親水公園になっておりました[あせあせ(飛び散る汗)]
昭和33年の台風被害で河川改修が進められ、王子大堰は姿を消したとの事。

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    飛鳥山花見

八代将軍吉宗が千本の桜を植え庶民に開放したのが飛鳥山公園の始まりだ。当時は享保の改革中で花見での飲酒は禁止であったが、此処だけは「無礼講」が許され、江戸っ子達の人気スポットとなった。現在でも桜の名所として北区民の憩いの場所だが、最近は梅雨時に春以上の人々が訪れる。公園のJR線路沿いの斜面に1,300株もの紫陽花が咲き乱れ、平時は坂が厳しい飛鳥山公園を通らず王子駅に抜ける狭い歩道が、観光客でごった返すのだ。

夕方4時過ぎに「飛鳥の小径」に着いたが、未だ人の流れが途切れない状態だ。例年以上に外国からの観光客の方が多い。流石、コロナ明けインバウンド効果[がく~(落胆した顔)] 紫陽花はほぼ満開状態[exclamation×2] そしてカップル中心に大半の見物客が立ちどまってスマホ撮影をするものだから即渋滞する。多分、昼間はもっと激しかったに違いない。私自身も撮影が目的なので、他人の行動を揶揄する気も無く、花だけの写真も面白味に欠けるので、人物をいかに取り込むかを考える。とはいえ、個人情報厳格なご時世なので、人物が特定できる撮り方は出来ない。遊び心を持って人混みと紫陽花の撮影を楽しんでみた。

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自然と女性にカメラが向いてしまうスケベ爺いなのである。他人の彼女を盗み撮るつもり無いのだが、気楽に街角スナップが可能だった時代が少々懐かしい。美しいモノをやはり自然のまま撮りたいと思ってしまう、それが花でも女性でも。

夕闇迫り、夕食のおかずに『扇屋』の卵焼きと『平澤かまぼこ』のおでんを買って帰った。どちらも江戸の風情を残す美味であった[ぴかぴか(新しい)]

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