『もののけ姫』 [上映中飲食禁止]
最近のシネコンでは新作の供給不足を補う為、過去の名作をリバイバル上映している。邦画では、新海作品とジブリが双璧のようで、「あの感動作」を大スクリーンで見直す絶好の機会なのだ。
本日、小生が選んだ作品は...これだ
宮崎駿監督の珠玉の作品群から敢えて選んだ訳は...
ヒロインが一番色っぽい
音楽が一番好き
だからに他ならない
宮崎作品には共通するパターンがいくつも存在するのだが、今作が異彩を放つのは、彼お得意の「空を飛ぶ」シーンが無いことと、主人公が淡い恋心のまま終わらず愛が成就してしまうことなのである。
もののけ姫・サンが、「狼少女」から「大人のオンナ」に変わり行く過程に、オッチャンはトキメクのだ。
意外と素敵な肉付き〜私好みのトランジスタ・グラマー(ふっ古い...)
アシタカに「美しい」と言われ狼狽えます
結局、アシタカの命を救い、口移しで食事を与える名シーン
二人は洞窟で一晩を過ごす...朝方、この彼女の幸せそうな表情は...これは絶対...
アシタカにプレゼントを貰い、ウットリ
それでも抗う本能が彼を突き刺します...あっ、でもダメ
ラストシーン〜サンは森に残り、アシタカはタタラ場で働く道を選ぶ〜なんと切ないサンの表情
宮崎監督は物語後について触れ、「アシタカとサンは、その後も良い関係を続けていく」と述べている。
そう、アシタカはタタラ場(鉄工所)の仕事が終われば、毎夜、サンのいる森に入り「通い夫」を続けていたのであ〜る
と、かの名作を、このように愉しんいる不謹慎なオッチャンであります。
確かに、この作品には、多くのテーマが盛り込まれいるようだ。自然と人間との関わり。差別問題(士農工商から女性蔑視、ハンセン病問題)、人間という動物だけが持つ本質(所有欲、闘争本能、死生観、etc)。単に生きる事自体が、他者との対立を生み、憎しみの連鎖に終わりが無い事を、日本古来の迷信や口伝を散りばめてスピリチュアルに描き、一見爽やかなラストシーンで、何も答えが見つからないと、大きく匙を投げる。この物語に、善者も悪者も存在しない。皆、必死で生きているだけだ。この丸投げ感は、他の公正明大なジブリ作品にはあまり見られない傾向であり、だからこそ、「もののけ姫」は唯一無二の傑作であり、小生が惹かれるところなのかもしれない。
でもやっぱり、「サン」と「アシタカせっ記」が最高だね
米良美一が歌うテーマ曲も素晴らしいが、やはりこれ
エンドロールで流れるこの曲に胸焦がす
名作は劇場で観るべし
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