埋もれていた歌姫〜イメルダ・メイ [歌姫列伝]
約1000枚分のCDデータを保存し、800枚ほどを売却した。最初の300枚は、あまりの下取り価格の低さに呆然としつつもブックオフに売却。残り500枚は慎重にと、ディスクユニオンで現在査定中だが、専門店の方が多少高額で引き取る事が可能と信じて、返答を待っている状況だ。
大量のCDを整理していると『こんなの買ったっけ?』という代物と多々対面する。今更ながらに聞いてみると、結構、素敵な作品が多いのだ。
そんな1枚に、小生好みの歌姫を再発見
この一曲目から引き込まれた。
そんな1枚に、小生好みの歌姫を再発見
イメルダ・メイ(Imelda May)・・・アイルランド出身のSSW、御歳46歳。以前、ジェフ・ベックと共演して少々話題になったくらいで、日本では無名に近い。当作品は2016年発売だ。多分、憧れのギタリストとの共演動画を観て、寝落ち寸前状態で密林ポチッとしたものの、お蔵入りになったに違いないのだが、今、聴くと素晴らしい小生好みの柔らかい声質と陰影に富んだ表現力、シャウトしても耳に刺さらない子音の美しさ。冒頭はメローな曲だが、アルバム全体は示唆に富んだ楽曲が並ぶ。ジェフ・ベックは1曲のみの参加だが、これまた小生垂涎のギタリストであるマーク・リボーが全面参加。T-ボーン・バーネットがプロデュースを務めたアメリカン・ルーツ・ミュージックを下敷きにしつつ洗練された作品に仕上がっている。
彼女の履歴を調べると、この作品以前は、ロカビリーバンドで活躍していた。当時の彼女は、まるで別人の如くの容姿なのだが、演奏のレベルが凄い
ロカビリーと言いつつ、JAZZとROCKのビートと熱さをとり入れた極上のパフォーマンスを魅せてくれる。
歌姫を取り巻く、ほぼ禿げ上がったオッサン連中の演奏の迫力たるや、感動的である(ギタリストの旦那様とは既に離婚)2003年のメジャーデビュー以来、このバンドで活躍していた彼女はロカビリー界では人気を博していたが、2010年のジェフ・ベックとの共演から著名な別分野の音楽家からも注目され始め、今回のアルバム発表に繋がったようだ。言うなれば、2016年の本作が、ロカビリーから離れた彼女のターニングポイントなのだ。長年の鍛錬で培われた彼女の歌唱力は、メインストリームの演奏家に囲まれて、さらに一歩高みに駆け上がったようだ。「ロカビリー界の美空ひばり」は、何を歌っても、やはり凄いのだと、まさにアルバムタイトル通り、彼女の人生の岐路での渾身の一作なのだ。
アルバム全曲が彼女の手によるものだ。ソングライターとしての素質も花開いた感があり、こんなキャッチーかつメッセージ性の強いポップスも書けるのだ。
今春には、4年ぶりのNewアルバムを発表の予定だ。当然、小生は予約済みなのだが、こうやってまた、CDが増えてくるんだろうな...と、ストリーミング配信では納得できないアナログ親父の姿に我ながら呆れている。
それより、彼女に棄てられたロカビリー親父達の現在が非常に気になるのだが...
緊急事態宣言下の自粛期間。
亭主は久しぶりに音楽に没頭しておるのだが、妻の方と言えば、「鬼滅の刃」にハマりまくっている。コミック本を中古で全巻を揃えるまでは、まだ良かったのだが、関連コミックからグッズ、現在、英語版全巻入手に執念を燃やしている。
「鬼滅の刃」、
やはり面白いのですね^^
アニメの第1回を見ただけで、
殆ど白紙状態です。
今度ゆっくり読んだり見たりしたいです^^
by 青山実花 (2021-02-16 07:05)
> 青山実花 様
あまり深入りしすぎない方が賢明と思われます( ̄ー ̄)
by つむじかぜ (2021-02-17 00:57)