ヨーロッパJAZZに身を委ねる [偏愛カタルシス]
気分を変えたい時、無性に聴きたい音楽
- アーティスト: TINGVALL TRIO (ティングヴァル・トリオ)
- 出版社/メーカー: DISK UNION JAZZ (原盤:SKIP RECORDS / GERMANY)
- 発売日: 2011/09/21
- メディア: CD
TINGVALL TRIO(ティングヴァル・トリオ)・・・ドイツで活躍するピアノトリオである。10年ほど前に、Tレコードで視聴して一発で購入した1枚だ。これほど「瑞々しい」音のJAZZは初めてだったのだ。3人から繰り出される音は、すべて非常に明快で、不純物が一切含まれないピュアモルトの如く自信に満ち溢れ、叙情性溢れるメロディと明晰なリズムからなる多様なオリジナル曲は、単に耳に優しい美音楽ではなく、しっかりと熱いJAZZの息吹が感じられるのだ。澄み渡る響きのピアノが奏でる旋律が心を蕩けさせれば、一転、フリージャズのようなインプロヴァイゼーションが胸を焦がす。リーダーでありピアニストのマーチン・ティングヴァルは北欧スウエーデン生まれだ。彼のピアノは、透き通る寒さの白夜の宙に響き渡る鐘の音に聴こえる。
アルバム収録のメローな曲をLIVEで
キース・ジャレットも大好きなピアニストだが、彼ほど情念が篭ったタッチではなく、リスナー側も気負わずに聴ける。BGMとしても快適だし、大音量でしっかり向き合えば心が洗われ軽くなる。保有CDは大分売却したが、彼らのアルバム4枚は手放せないでいる。
〜チック・コリアを偲ぶ〜
小生がロック少年だった70年代、音楽界は「クロスオーバー」「フュージョン」なるジャンルが興隆を迎えていた。当時の一流のJAZZマン達がアコースティックから電子楽器に持ち替えて、単調なビートから複雑なリズムの楽曲に挑戦し始めた。要するにJAZZミュージシャンが卓越した技術でロックっぽい曲までガンガン演るのである。当然、歌無しのインストルメンタル曲だが、興味を持ったロック少年が初めて買ったクロスオーバーの作品がこれだ。
- アーティスト: リターン・トゥ・フォーエヴァー
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/04/27
- メディア: CD
聴いて、ぶっ飛んだ
今まで聴いていたROCKとは別次元のスピード感と高度な演奏テクニック。この超人的グループを率いていたのが、チック・コリアだった。既に前衛的JAZZに邁進していたマイルス・デイビス・グループから離れた彼は、リターン・トゥ・フォーエヴァーを結成し、更にそれを進化させたのだ。私は、この作品を契機にモダンジャズにまで傾倒してしまい、結果としてその後のチック・コリアの作品に関わる事は少なくなってしまった。だが、ある意味、小生の音楽ジャンルの節操の無さのキッカケをくれた恩人は彼なのかも知れない。
今まで聴いていたROCKとは別次元のスピード感と高度な演奏テクニック。この超人的グループを率いていたのが、チック・コリアだった。既に前衛的JAZZに邁進していたマイルス・デイビス・グループから離れた彼は、リターン・トゥ・フォーエヴァーを結成し、更にそれを進化させたのだ。私は、この作品を契機にモダンジャズにまで傾倒してしまい、結果としてその後のチック・コリアの作品に関わる事は少なくなってしまった。だが、ある意味、小生の音楽ジャンルの節操の無さのキッカケをくれた恩人は彼なのかも知れない。
今、聴いても新鮮
スタンリー・クラーク(B)、アル・ディ・メオラ(G)も凄かった
〜素敵なエレピの調べと口髭に合掌〜
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