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『鬼滅の刃 4DX』&『天外者』 [上映中飲食禁止]

[かわいい]今年の正月休みは、日頃の感謝を込めて[あせあせ(飛び散る汗)]「奥様推奨映画鑑賞」に費やした[かわいい]


昨夏、我が女房は、三浦春馬の訃報に意気消沈したのであった。小生ほどの映画好きでは無い彼女のTV番組のお気に入りが、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」とNHK「世界はほしいモノにあふれている」である。要するに手の届かない高級品を見るだけならタダと割り切る出来た女房ではあるのだが、特に「せかほし」では、MCである三浦春馬の魅力にもハマっていた。「可愛い〜良い子だわぁ〜癒されるぅ〜」連発だった彼の突然の死は、自分の長男と同い年というのも重なって、結構ショックが大きかったのだ。

「彼の危険な状態を察知する身近な人が、きっといなかったのね...かわいそう[たらーっ(汗)]日常生活に支障をきたす程では無いにしても、直接は知りもしない芸能人の生死に、ここまで落ち込む妻の姿を見たのは、初めてのことだった。

この「春馬ロスト」感を一掃してくれたのだが、なんと「鬼滅の刃」なのだ[ぴかぴか(新しい)]

昨年の秋口には、小生はいち早く、TVアニメ版全26話を密林プライムで鑑賞していたが、近所のババ友や長女からの受け売りにより、女房も興味を持ったようなのだ。

「アンタ、観たらしいけど、どうだった?」

「結構、面白いけど、お前にはどうかな。残酷なシーンも多いし、スプラッター系は苦手だろ、血ぃ、いっぱい出るぞ」

「う〜ん、とりあえず観てみる。付き合ってちょーだい」

という具合で、1週間かけて夜な夜な全話鑑賞したのであった。小生は2周目でグッタリ[ダッシュ(走り出すさま)]だったのだが、彼女は予想に反してゲキハマりした[がく~(落胆した顔)]

「炭治郎、良い子よねぇ〜富岡義勇はタイプだわぁ[揺れるハート] 映画も絶対、行くからね[exclamation×2]

長女も連れ添って家族3人で劇場版を鑑賞、感涙に咽せた女衆は、直後にコミック本22冊を中古でまとめてゲット。最新刊を家長に予約注文させる強権に出る。そしてローソンに行く都度に「鬼滅の刃」ガムの購入を続け、付録のキャラクターシールの収集に余念が無い母と娘の年末となった。

そして元旦。朝一仕事に午後は親戚廻りと墓参りを済ませ、ヘロヘロの夜...

「アンタ、鬼滅の4D版というのがあるのよ。やっと空き席を見つけて予約したから、明日の夜、3人で行くわよ!」

「お前、内容は、この間と同じだぜ。わざわざ、そんなもの見るかぁ〜」

「なんか、4Dって凄いらしいのよ。水とか煙とか出るらしいの。この間の感動とは違うのを味わうのよ[どんっ(衝撃)]


翌2日、前置き長くなりましたが、女衆に拉致され行って参りました[ダッシュ(走り出すさま)]


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[わーい(嬉しい顔)]いやはや、新鮮な驚きでした[わーい(嬉しい顔)] 
現在、2種類の4D方式があるが、今回鑑賞した池袋の映画館は、4DXという12種類の体感をシートに座りながら得られるシステムが導入されていた。
伊之助が突進すると、地響きが起こり、シートが縦揺れし、背中に衝撃が走る[exclamation]炭治郎が水の呼吸を行えば、うねる様にシートが動き、前方から水しぶきが飛んでくる[exclamation&question]
まさに、遊園地のアトラクション並みの演出が、大スクリーンの映像と共に体感できるのである。作品の内容は知っているので、安心して観ているのだが、「次のサプライズ効果」への期待が否応なしに膨らむのだ。
まさに、新年に相応わしい笑撃の新体験を家族で味わった。女房もご満悦で、なによりなにより。全ての作品にこの4D方式が適しているとは言えないが、映画館の存続・発展には、新技術の導入は不可欠なのだ。もうすぐ公開される007シリーズや「トップガン」の新作を、是非とも4Dで観たい誘惑に駆られた。
そして小生にとって、4D最大の魅力は、若いカップルには申し訳ないが、イチャイチャ、クチャクチャ飲食しながら鑑賞できないことなのであ〜る。

翌3日は、これだ[映画]

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「春馬ロスト」から癒えた女房と、「彼の最期の勇姿」を瞼に焼き付けて、しっかりお別れをしようということになった。

ペリー来航に日本中が騒然となった江戸時代末期、若き薩摩藩士・五代才助(後の友厚・三浦春馬)は新しい時代の到来を予感する。攘夷か、開国かで揺れる藩内の抗争から距離を置き世界に目を向けていた五代は、遊女・はる(森川葵)との出会いを通じて自由な夢を見たいという思いを抱く。誰もが夢を描ける国をつくるため、同じ志を持つ坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと共に激動の時代を駆け抜ける。(シネマ・トウデイより)

主演・三浦春馬以外は予備知識なしで臨んだ作品であったが、清々しさと力強さに溢れた佳作であった。幕末の志士達の影に隠れ、脚光を浴びる事が少ない「五代友厚」の半生を、三浦春馬が渾身の力で演じた。春馬を商業的に目立たせるなら、五代ではなく親友の坂本龍馬が適役だったかもしれないが、あえて藩士から経済人に転身した五代を演じさせたのが、結果として、より三浦春馬らしさが引き出せたようだ。共演陣は、三浦翔平を除けば渋めの選出であるが、堅い演技で春馬の脇を固める。T・M西川も頑張っていた。
 
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ヒロイン役・森川葵蓮佛美沙子も魅力的だった。二人とも絶世の美女とまでは言い難いのだが、それぞれの女性の持つ「艶やかさ」と「強い芯」を表現していた。小生は、こういう芸風の広い女優が大好きである。

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青春群像劇という割に、無理に2時間弱に収めており、登場人物の出自や人間関係までを精細に描き切れていない不満は残る。予算上と思われるが、背景セットが陳腐であり、英国留学中や洋上でのシーン等に現実味が伴わなかった。されど、終盤での大阪商工会議所会頭就任時の圧倒的な春馬の演説シーンが、全てを高純度に昇華させてしまう。

・・・黙祷・・・

帰りの車中。
気を利かせた旦那様は、カーステレオで「炭治郎の歌」を流す...絶唱する妻...
「今度、カラオケで完璧に歌いたいわ[るんるん]
           貴方は、クールファイブみたいにコーラスしてね[揺れるハート]

・・・もう、勘弁してください・・・

こうして小生の短い正月休みは終わりました[たらーっ(汗)]
 

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