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つつじに想う [寫眞歳時記]

「水虫が痒い」と母が言う。確かに、小生もこの二、三日、むず痒くなってきている。

季節の変わり目になると、死んだふりをしていた白癬菌なるものが顔を出すようだ。
長年、共に暮らしながら、女房・長女や亡き父に感染る事は一度も無く、私と母だけの年中行事みたいなものだ。体質遺伝とは不思議なものである。

二人分の水虫薬を買いに街に出た。
昨日の荒天と打って変わって、澄んだ青い空が広がる日曜日だ。
車移動だからと自分に言い訳をして、カメラも持っていく。

買い物を済ませ、暫く街を走ると、強制力の無い非常事態宣言の姿を目の当たりにする事となった。
浅草から日暮里経由で池袋まで、何処の駅前もマスクをした人々で賑わっていた。
銀座・渋谷などの繁華街が閑散としていても、皆、近場の商店街や公園に家族ぐるみで繰り出している。
部屋に閉じこもり感染に怯える人が居る一方で、小生のように、「不要不急につき三密避けて」の言い訳を作って、生活をギリギリ楽しもうとする人々が相当数居るのだ。

これが、今の日本政治と日本国民の実態だ。

小生は、JR駒込駅構内と休業中の六義園の外壁で、躑躅を愛でて、即帰還致しました。

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ひと月前に、未曾有の経済混乱を覚悟して、首都圏のロックダウンさえしていれば...
マスク2枚と10万円のバラまきに効果があると考える、今の日本政治に望むべきモノはもう何も無い。

コロナ禍との長期戦を覚悟している小生は、「いつか市販薬でも治る時代が来るんだろうな」と、水虫薬を塗りながら考えるのでした。我々は「正しく恐れる」事を継続せねばならない。

医薬界の奮闘と日本人の忍耐力に望みを託そう。

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