マッシュルーム【恵比寿・フレンチ】 [江戸グルメ応援歌]
東京大雪の予報が外れ、久しぶりに女房と山の手方面へ外食なのだ。
チャリンコで行ける下町界隈には良くランチ目的で出掛けるが、渋谷区や港区となると少々敷居が高く感じてしまうものだ。要するに行動範囲が墨東地区専門の下町親父にとって、お洒落な山の手地区は同じ東京でも別世界なのだ。
それでも節目の記念日などには意を決して奥様をエスコートし、普段の不義理を埋め合わせするのである。見え見えの夫婦円満の秘訣だ、と言う訳で▽▽回目の結婚記念日なのだ。
それでも節目の記念日などには意を決して奥様をエスコートし、普段の不義理を埋め合わせするのである。見え見えの夫婦円満の秘訣だ、と言う訳で▽▽回目の結婚記念日なのだ。
15年ぶりくらいの再訪のレストランだ。
10、11月生まれの小生と長男と長女の誕生日祝いを3人まとめて一回で終わらせる超手抜きイベントを家族の定例行事としていた。小学生位でも入れる気楽なレストランを探すのが家長の役目でもあった。20年前に覚えたてのインターネットで偶然見つけた恵比寿のビストロがこの「マッシュルーム」である。まだ健在だった両親も連れて6人家族でお世話になり、その後も2回ほど利用したが、子供達の高校入学以来、自然と足が遠のいていたのだ。
店名の通り、「きのこ」を素材にした料理に異様な拘りを持つ家庭的かつ洒落たフレンチレストランだ。知らぬ間に人気店になっており、予約が取りづらかったが、今回は大雪予報とオミクロンのお陰でこの機会を得た。恵比寿駅から徒歩5分。若干、内装がシックになり大きなワインセラーも設置されていたが、全体的なカジュアルな雰囲気は以前のままだ。変わったのは客側で、いつも家族総出だったのが本日は小生と女房の二人きりだ。子供達は結婚して家を出て、両親は天国から孫の行く末を見守っている。流れる年月を感じる。
舌の記憶が蘇る...嗚呼、素晴らしい味だ。基本はフレンチの王道ながら、ほぼすべての皿に「きのこ」を使用し、その風味を活かす調理に独創性が光る。以前より、ジビエ料理にも力を入れている感あり。一人前3皿のコースを注文したが、内容はすべて違うメニューにした。二人で皿を交換し味比べしても恥ずかしく無いビストロの方が、お固いグランメゾンより我々には合っているのだ。
洒落たナプキンのお出迎え
ホワイトアスパラと山形紅花卵のポーチドエッグ
天然キノコのブイヨンスープ 香草とシークワッサー風味
アラカルトでキノコのソテーを追加
北海道蝦夷鹿のポワレ 赤ワインソース