本郷①〜昭和散歩道〜 [寫眞歳時記]
赤門・・・言わずと知れた東京大学・本郷キャンパスの校門。来月には、日本の将来を牽引するであろう多くの若者達がこの門をくぐる。旧加賀藩上屋敷跡に本郷キャンパスが造られた為、江戸時代の遺構がそのまま校門として使用され、いつしか東京大学そのもののイメージになった。
所在地である文京区本郷は、江戸時代から町家として栄え、多くの文人歌人が居を構えた文教地区でもある。その雰囲気は令和の今でも街の至る所に残る。遥か昔に共通一次試験会場であった東大で受験したのが、小生が日本の最高学府に触れた最初で最後の機会であった。校内には入れずとも、久しぶりにその近所をそぞろ歩いてみる。
学生街のムードと昭和ノスタルジーが融合した都内でも異彩を放つ街並みである。東京大空襲の被災からも逃れた地域のようで、戦前と思しき建築物にも多く巡り合える。
赤門の向かいにあるドイツ書籍で有名な「郁文堂」1923年竣工