早くも見頃を迎えた緊急事態宣言明けの東京の桜に多くの人が集う
折しも『密はダメよ』とばかりに強い風雨が襲った
雨の一瞬の切れ目を狙って、近所の墨堤をそぞろ歩いた
早くも多くの薄紅の濡れた花弁が道端に落ちて踏みにじられる
明日には、関東地方に黄砂も吹き荒れるという
ついでにウィルスまで吹き飛ばしてくれればなぁ
・・・などと思いながら、がら空きの「長命寺の桜餅」へ
贈答用にはよく購入するが、我家で食すのは久しぶり
3枚に塩漬けされた桜葉を剥がすと恥ずかしいそうに白い体を現す
餅は粉っぽく固め、薄甘の餡子もパサつき気味...決して絶品では無い
が、300年前から製造法を変えていない江戸の味
口に含めば桜の仄かな香りが鼻腔を吹き抜ける
味ではなく香りを楽しむ風物詩なのだ・・・1個350円は暴利だが