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〜試し撮り〜 [寫眞歳時記]

久しぶりにカメラを買った。中古だけど...

銀塩カメラ時代からMINOLTAを愛用していた。20世紀末には、当時のミノルタのフラッグシップ機α9をメインに、サブ機にKONICAのヘキサーRFというレンジファインダー型にミノルタやライカのレンズを付けて愉しんでいた。とにかくミノルタレンズの色合いと柔らかみが好きだった。

時代は流れ写真もデジタルの世界へ。これはカメラ業界の勢力図も一変させた。ミノルタはコニカと経営統合しコニカミノルタとなるが、結局カメラ事業から撤退し、カメラ部門のみをSONYに事業譲渡したのだった。

ソニーのカメラ事業は紆余曲折ありながらも現在ではキャノン・ニコンの2強を脅かす存在となり、特にミラーレス一眼部門では独自の技術力を活かし業界トップにまで上り詰めた。そんな最先端技術を誇るソニーではあるが、ミノルタ時代の旧レンズを最新機でも取り付けられるというユーザーファーストの政策を継承した。ミノルタレンズを多く抱えていた小生がソニー派になったのはそんな理由からなのだ。

7.8年使っているα7Ⅱは機能的には問題ないのだが、最近バッテリー持ちが悪くなったのと、イメージセンサーに埃が付きやすくなったのが気になっていた。そろそろ最新型に買い替えかなとカメラ屋を覗くのだが、とにかくソニーは高い[exclamation×2] α1なんて70万円ですぞ[がく~(落胆した顔)]ソニーを見限る気は毛頭ないが、他メーカーの商品も久々に手にとってみる...

1台のカメラが目に止まる。レトロ感を醸し出したレンジファインダー型の一眼レフ。意外と軽い。ファインダーを覗きシャッターを切る。「ガシャ」ちょっとドキドキした。何故か懐かしいフィルム時代の感覚が蘇って来る。FUJIFILM X-Pro3。フルサイズでもなければ手ブレ補正も付いていないが、ホールド感とシャッターの感触が自分にフィットしているのが堪らなく嬉しいのだ。性能は完璧でなくても、シャッターを切る喜びが感じられる不完全な機種の方が魅力的だ。割高な現行機種は諦め、翌週にはX-Pro2の中古を求めて新宿西口を彷徨っていた...

久しぶりの一目惚れ。なんとか予算内でX-Pro2と交換レンズ2本をゲットした。この機種は元フィルムメーカーらしく、フィルムシュミレーションというカメラ内での現像技術が内蔵されている。撮影後にRAW現像でLightroomを使って「絵を作る」作業も楽しいが、いわゆる「撮って出し」で昔のフィルム写真のような画像が即見られるのは、子供騙しっぽくても小生のようなアナログ派の心をくすぐるのだ。

連休前半は荒天が多かったが、傘を片手に防滴防塵ボディを信頼し、近場で試し撮りに行ってきた。全てJpg撮って出し、擬似フィルムはあのベルビアとモノクロはアクロス[ぴかぴか(新しい)]

浄光寺(葛飾区四つ木)

『木下川【きねがわ】薬師』と呼ばれる天台宗の古刹。
近くの亀戸天神が有名過ぎるが、下町の隠れた藤の名所かもしれない。
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双龍の藤
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登美の松
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交換レンズは18ミリと35ミリにした。フルサイズだと28ミリと50ミリに相当するので、小生の好きな画角なのだ。若い頃にはレンズ沼にハマりかけたのだが、結局のところ、その高性能を活かす技術が無ければ宝の持ち腐れであるのを漸く理解した今日この頃。ミノルタの銘レンズやソニーの最新レンズと今回購入したフジノンレンズの決定的な違いが正直解らない。出てきた画像を見て、アマチュアは気に入った機材で楽しく撮れれば幸せ、と還暦のカメラ爺いは初心に戻る心持ちだ。独りよがりの所有欲もそこそこにしなければと思いつつ、早くも中望遠レンズも欲しくなってしまう...

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翌日は快晴。調子に乗って品川方面へ。

三田ツインビル西館
芝桜が有名なのだが満開の時季を逸した、残念[ふらふら]
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ゼーム坂通り(南品川)のレトロ建築
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コンパクトカメラ感覚で持ち出せて、しっかり被写体と向き合える。
本妻(SONY)を身限りはしないが、しばらく後妻(FUJIFILM)と過ごす時間が増えそうな予感がするイケナイ還暦爺いです[あせあせ(飛び散る汗)] やっぱりカメラは楽しい[わーい(嬉しい顔)]

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